15年経ってやっと社会が追いついた!  東京地方裁判所で講演

アウェアDV加害者プログラムは始めてから16年目になります。
2018年7月、はじめて東京地方裁判所に呼ばれ、アウェア代表山口のり子がアウェアの加害者プログラムと加害者について講演しました。

対象は、裁判官、書記官、調査官など。
DVの研修はこれまでに何度かしたそうですが、被害者を通しての話だけだったとのこと。「加害者のことも知りたいという声が出てきたので、インターネットで探したところ、アウェアをやっと見つけました!」と言って研修担当者が講演
依頼にアウェアまで来てくれました。

講演が終わり質疑応答に入るとき、司会者が「では質問でも感想でも懺悔でも」と言って笑いを取りましたが、それだけ自分ごととして聞いてくれた証です。

裁判官が抱える悩みも聞いてきました。DV防止法には、暴力はからだへの暴力だけではないとしているのに、いざ保護命令となると発令の条件はからだへの暴力がおきていること。言葉によるものや、精神的暴力などは法律により認められない。

保護命令を出してあげたいケースでも、からだへの暴力がおきていないと却下しなければならず、心が痛むという声を聞きました。

保護命令の条件を変えるか、新たな立法が必要とのこと。
内閣府では、セクハラ罪を作る動きがあるようですが、DV罪も必要です。

1日も早く、被害者に寄り添った判決を裁判官が出せるようになることを期待しています。