彼女をひとりの人としてちゃんと認められない自分がいる:ある日の振り返り㊳

振り返りをした人:
あるものを家じゅう探しても見つからなかったんです。探していない所は、パートナー(彼女)の作業部屋だけだったのでそこを探しました。「ズカズカ入ってくるのはやめて」と言われたんですが、自分はそう思わなかったので口論になり、そこにあった服を彼女に向って投げてしまいました。まだ暴力を選ぶ自分がいるし、鬱積したストレスを吐き出すチャンスをうかがっていたんだと思います。

グループの男性たちからのコメント(一部):
・とても残念です。5年も通っているようだし、振り返りもあまりないから変化しているのだと思っていました。でもそうじゃあなかったんですね。

・パートナーはどうしてほしかったのかわかりますか? 
⇒彼女は、自分が彼女のスペースさえも認めていないことに対する失望や、いまだに暴力をやっていることに対する失望があったと思います。自分でも、彼女をひとりの人としてちゃんと認められない自分がいると思いました。

・今後の取り組みについては、いつどうしようと考えているんですか?
⇒その後、話をしようと思ったけど無視されています。でも実は、そのことは本当は考えたくなかったんです。今日の振り返りもしたくなかったのでものすごく悩みました。

ファシリテーター:
これまでも同じことを繰り返しているように思いますよ。自分のDV行動の基になっているバターンに気づき、そこには何があるのかをしっかり見つめ、取り組む必要があると思います。なぜなら、ここは暴力を選ばない人になるために学びをするところだから。この場で振り返りをすることだけでは、単なる自己満足に過ぎず、パートナーには何も伝わりません。どのように取り組むかを次回までの宿題にしましょう。