『力と支配〜ジェンダーに基づく暴力の根絶をめざして』本編Vol.1 力と支配〜セクシュアル・ハラスメント

2020年12月に実施した「DV・虐待防止のためにロサンゼルスとつなぐライブ・オンライン講座 入門編」が大変好評でしたので、ついに本編「力と支配〜ジェンダーに基づく暴力の根絶をめざして」を開催します!

本編Vol.1
テーマ:「力と支配〜セクシュアル・ハラスメント」
日 時:2021年2月28日(日)9時~13時
講 師:アリス・ラヴァイオレットさん
通 訳:伊藤聖美さん

「力と支配」は家で起こるとDVで、職場などでおこるとセクハラです。レイプも性的欲求の暴走ではなく「力による支配」です。COVID-19は社会の根っこにある差別や不公平さをあぶり出し、国連が「陰のパンデミック」と呼ぶDVなど女性への暴力の増加は世界的に顕著です。

この機だからこそ、ジェンダーに基づく暴力(DV、デートDV、セクハラ、性暴力等)の根絶をめざして、その防止と被害からの回復に役立ててもらうことを狙いとする本編(連続講座)を企画しました。

入門編に引き続き、講師はアリス・ラヴァイオレットさん(米国カリフォルニア州在住)です。DVをはじめ関係性の暴力に関わる専門家として、全米のみならず世界的に知られている方です。非常に重く、ときに複雑に絡み合った問題が、アリスさんを通して語られると「すんなり理解でき」、「力を得た」、「発言/行動していきたい」とエンパワーされる人たちが続出しています。

(デート)DVに関わる支援者だけでなく、すべての人を対象としています。多くの方のご参加をお待ちしています。
本編は基本、2か月に1回開催し、全体で6回から8回を予定しています。興味ある講座のみの単発受講が可能です。なお、本編全ての講座を受講し(録画受講を含め)希望する方には、アリスさん直筆署名入りの講座修了証を発行する予定です。

Ms. Alyce LaViolette

以下は本編Vol.1のご案内です。

テーマ:「力と支配〜セクシュアル・ハラスメント」

「力と支配」は家で起こるとDV、職場などでおこるとセクハラです。レイプも性的欲求の暴走ではなく「力による支配」です。
全世界で高まりを見せる#metoo運動。なぜならそれはだれにとっても身近なことだから。それなのに、わかりにくいのはなぜ? なぜするのか? どうしたらいいのか?などを米国の進んだセクハラ対策を含めてアリスさんからうかがい、私たちがすべきこと、できることをともに考えます。

◇日 時:2021年2月28日(日)午前9時から午後1時までの4時間
第1部
アリスさんとアウェア山口のり子代表との対談
(録画動画、日本語字幕付き)2020年12月に入門編として行った「女性の怒りと恥、そしてDV」で寄せられた質問を中心にしたふたりの対談を、日本語字幕付きでご覧いただきます。
第2部
セクシュアル・ハラスメントについてのライブ講演
(逐次通訳付き)
第3部
参加者との双方向討議とQ&Aセッション
(逐次通訳付き)

◇参加費:3000円
申 込:Peatixでお申込みお支払いをお願いします。
https://aware20200228.peatix.com
※お支払いいただいたあとキャンセルは不可で、返金できないことをご承知おきください。

※録画視聴について
費用はライブ視聴と同じで3000円です。
上記PeatixのURLより、録画視聴券を選んでお申込みください。
講座終了後1週間程度で録画視聴用URLをお送りします。
URL送信後2週間程は視聴可能の予定です、期間内の視聴が難しい場合はご相談ください。
ライブ参加で申し込んだけど参加できなかったという方にも、ライブ参加された方にも、後日録画視聴URLをお送りします。

◇締 切:2月27日(土)の午後1時
◇定 員:85人
◇主 催:アウェア https://aware-jp.com/

〇入門編の様子や感想
「DV・虐待防止のためにロサンゼルスとつなぐライブ・オンライン講座 入門編」のレポートは、アウェアのホームページでご覧いただけます。https://aware-jp.com/all/3894/report20201213/

昨年の入門編のご案内を見ていない方は、下記のアリスさんの詳細な紹介をぜひご覧ください。

〇アリスさんについて
米国のDV(正式にはIPV:Intimate Partner Violence)被害者支援の専門家で、加害者プログラム実施の先駆者として全米に知られる。連邦、刑事及び民事裁判において専門家として見解を述べることを許される「専門家証人」(米国連邦証拠規則に基づく)。共著として、Sage出版の大ベストセラー本 It Could Happen to Anyone: Why Battered Women Stay?(DVは誰に起きてもおかしくない:なぜ、被害女性は逃げないのか?)と、カリフォルニア州裁判所向け子育て指導教本For our Children(子どもたちのために)がある。この他、被害者および加害者に関する出版物多数。米国内外で講演し、米国務省向け講演者リストに登録されている。

さらに詳しく知りたい方は、以下のHPをご覧ください。
https://alycelaviolette.com
TED TALKにも出演
https://www.youtube.com/watch?v=0QfNE4F0_2s

〇伊藤聖美さん(通訳)
ジャパン・タイムズの元記者で、NPO法人レジリエンスの中島幸子さんと組んでDVや児童虐待、性暴力関連の通訳経験を積んでいる。
伊藤さんがアリスさんを取材したジャパン・タイムズの記事
https://www.japantimes.co.jp/news/2006/01/03/national/program-aims-to-reform-domestic-abusers/

〇「アウェア」について
アウェアはDV(Domestic Violence)と性差別のない社会を目指して活動している民間団体です。
2002年からDV加害者プログラム(更生教育)、若者向けデートDV防止プログラム、及び被害者女性支援プログラムを実施し、それらのプログラム実施者の養成にも取り組んでいます。ジェンダー平等オンライン・サロンも開催しています。https://aware-jp.com

◯アリスさんは専門家をトレーニングする専門家
アウェアの山口のり子代表が「私のお師匠さん(mentor)」と呼ぶアリス・ラヴァイオレットさん。日本にいながらにしてアリスさんの最先端の知見と豊富な経験から学ぶチャンスです。
アリスさんは被害者支援に関わって42年、そして加害者プログラム実施歴は41年と、どちらも継続中で“未来進行形”です。被害者・加害者双方の個人カウンセリングも行っているほか、連邦、刑事及び民事裁判において専門家として見解を述べることを許される「専門家証人」(米国連邦証拠規則に基づく)としての仕事も担っています。また毎年、ABIP(全米加害者プログラム協会)でプログラム実施者のトレーニングを担う講師を務め、COVID-19の影響下でも精力的に活動しています。

〇アウェアの山口のり子代表からのメッセージ
アリスは私のお師匠さんであり、古い友人です。
アリスは1978年にシェルターのスタッフとして被害者支援の活動を始め、翌年に加害者プログラムの原型となるものを作りました。そのとき、シェルターに入っている女性たちに、加害者プログラムにどのようなことを望むか、彼にどう変わってほしいかなどを聞いて、プログラムの内容を考えたそうです。
そのころ存在していた加害者プログラムで現在も残っているのはボストンのエマージだけということですから、アリスのつくったプログラムはアメリカで最古のものだと言えます。

アリスは、自分で加害者プログラムを作れた理由として次の3つのことを挙げています。
1つ目は、自分がとても深い愛情を感じられる家庭環境で育ったこと
2つ目は、子どもが2人いたので、ある程度躾とは何か、子どもへの愛情とは何かわかっていたこと
3つ目が、どんどん行動して発言するタイプだったので、草の根的に地域の裁判所や警察や保護観察局の人々にその必要性と協力を訴えていけたこと

笑顔を絶やさず、ユーモアあふれるわかりやすい話をするアリスは人気者で、長年アメリカ全土ばかりか海外にまで呼ばれて講演しています。
私は、志を同じくする日本の皆さんに、アリスの話を聞いてほしくて、2003年と2007年にアリスを海外講師として日本に招き、各地で講演してもらいました。

アリスはこのごろコロナで出かけられなくなったけど、オンラインで話す依頼が増えて「かえって忙しくなった」と言います。
そのアリスが、日本との時差が17時間というアメリカ西海岸から、私たちのためにオンラインで語ってくれます。皆さん、ご期待ください!

2021年2月28日のお申込みはこちらから
https://aware20200228.peatix.com/

 

好評でした! DV・虐待防止のためにロサンゼルスとつなぐライブ・オンライン講座 入門編

2020年12月13日、オンラインで『DV・虐待防止のためにロサンゼルスとつなぐライブ・オンライン講座 入門編』テーマ「女性の怒りと恥、そしてDV」を開催しました。
ライブ参加と録画視聴合わせて83名もの方からお申込みをいただきました。

当日のライブ参加は52名ほど。講師のアリス・ラビオレットさん(Ms. Alyce LaViolette)はロサンゼルスから、時差17時間を超えてオンラインでつながりました。

ライブ参加や録画視聴で寄せられた感想です(抜粋)

・盛りだくさんの内容をとても分かりやすく話していただき、あっという間でぜひシリーズ化してもらえればと思いました。

・永年に渡り被害者支援のための加害者介入プログラム等を実践され経験に基づききづいたことなど具体的にわかりやすく説明していただき、大変勉強になりました。

・おとぎ話の講話で、白雪姫の家族の例がとてもわかりやすく、ジェンダー役割の理解に役に立ちました。また、具体的なDV被害の事例もあり、他人事ではなく、身近な自分の問題として考えることができました。なにより、ユーモアのある語り口がよかったです。通訳の方も、とても的確にわかりやすくまとめて伝えてくださり、安心して聞くことができました。今後もこのような講座がありましたら、積極的に参加したいです。

・Super!!ありがとうございました。今まで被害者や加害者と接してきて、どうして??と疑問を抱いていたことが言語化して頂きクリアーになったように感じています。とっても刺激的な内容であらためて被害者や加害者を理解するために考える視点が広がったような気がしています。ジェンダーによって恐れが違うというのは驚愕と共に納得でした。

・暴力とそのもたらすものについて、考えることができました。「恥と怒り」いうことについて、私にとって新たな学びでありながら、ジェンダー規範のなかで女性たちが(もちろん男性も)、生きづらくさせられている実態とつながりました。

・アメリカの状況を詳しく知ることができてとても勉強になりました。日本だけでなく同じくDV,があり関係性があり、ジェンダーについてはどこの国でも同じなんだと痛感しました。世界中の意識をかえていかないと暴力がなくなっていかないんだと思いました。これからの力になりました。次回も楽しみにしています。

2021年2月末に、アリスさんの次の講座が開催できるように現在準備を進めているところです。
通訳は、2020年12月と同じ伊藤聖美さんの予定です。「とても分かりやすかった」「聞きやすかった」と多くの感想がありました。

どうぞお楽しみに!

各地のアウェアの認定者たちはコロナ禍にめげず工夫して実施しています!

COVID-19の影響で、以前と同じようにデートDV防止プログラムを行うことが難しくなっています。中止にせざるを得ない場合もありますが、様々な工夫で開催しているケースも!
アウェア認定・デートDV防止プログラム・ファシリテーターのプログラム実施報告より抜粋して、コロナ禍におけるプログラム実施の工夫を紹介します。

◆録画して実施◆
・コロナ禍で録画による講座も実施しました。例年より実施時期が遅くなっているようですが、コロナ禍でもできるということを伝えることは大切だと感じています。
・毎年入学式直後に呼んでいただいている大学の講義は中止となりましたが、コロナがいったん落ち着いた7月に2校。うち1校は定時制で、午前の部、午後の部、夜間の部と1日に3つの講義をしました。(中略)8月に予定していた先生向けの講義は中止となり、パワーポイントに音声をつけてDVDに録画し20枚ダビングして配布。終了後回収しました。作業は大変でしたが、言いたいことは漏らさず伝えることができ、受講人数も大幅に増えて良かったです。

◆録画と配信◆
・今年はコロナの影響が(2020年)2月頃から出たため、すっかり打合せもすんで実施するばかりになっていた中学校が全て中止になりました。休校が解かれた9月頃から声掛けしましたが、授業の遅れや部外者を入れることがネックになり実施が難しいようでした。そんな中で毎年実施していた市立中学校がこんな時だからこそ何とか工夫してやりましょうということになり、ロールプレイを事前に録画撮りし、1クラスでパワポを使いながら講義している様子をカメラで撮りながら残り5クラスに配信するという手段で実現しました!

◆オンライン開催◆
・都立高校の1・2年生を対象に、隔年で実施しています。今後はオンライン開催を検討します。
・大学の講座の時間は70分との依頼でした。学生が90分のzoomはもたないとのことでした。

◆対面とオンラインを同時に◆
・(2020年)11月に実施しました。学生が1週間交代で半数ずつ登校していたので、講座は対面とzoomを同時に実施する形でした。

◆クラス単位で◆
・県立高校1校1年生9クラス360人に体育館で1時間バージョンでしたが実施しました。短時間でしたがロールプレイを端折らず、ジェンダーのしばりやコロナ禍の世界情報やSDGsに触れた内容の濃い情報を提供しました。(中略)(2021年)2,3月以降にするところでは、密をさけるために体育館ではなく、クラス単位でするという案がきています。
やる回数が増えてしまうので、経費との兼ね合いが難しいようです。

◆検温、マスク、換気◆
・小ホール3分の1の人数で40名ほど、検温・マスク・消毒を徹底、席は2つ置きに着席
・大学の看護学部看護学科60分、検温、マスク、透明のフェイスカバー着用して実施
・毎年県の出前講座として、県内の中学高校大学看護学校など約30校でデートDV防止セミナーを90分で開催しています。しかし今年度は、いつも開催してくれている数校が開催中止となってしまいました。いつも通りに開催してくれた学校ではどの学校でもコロナ対策をしてくれていて、検温、マスク、消毒、換気に気を配り、またいつもより広い会場で参加者が密にならないようにしてくれていました。
・(2020年)7月ソーシャルディスタンスを遵守しながら、看護学校で110分の講座を開催。

◆話し合い◆
・コロナ以降、学校によって対応が違うので、話し合いで決めていました。

各地のアウェア認定・デートDV防止プログラム・ファシリテーター(実施者)一覧は https://aware-jp.com/network/ でご覧いただけます。

アウェアによる講師派遣は https://aware-jp.com/kousi-haken/ をご覧ください。

 

PREP-Japan オンラインセミナー 「DV加害者放置したままでいいですか?」第4弾

アウェアが所属する団体によるイベントをご案内します。

【2.11 DV加害者更生教育プログラム全国ネットワーク(PREP-Japan)オンラインセミナー】

「DV加害者放置したままでいいですか?」
第4弾 ~DV加害者更生教育プログラム参加者が気づきを語る~

社会はDV被害者に対しては、加害者から「逃げる・別れる」ことを要求しますが、加害者に対しては、その加害行為に目をつむり、何の罰も義務も課すことなく放置したままです。家庭の中で暴力を目撃している子どもへの悪影響は計り知れません。

しかし、被害母子が加害者の支配から逃れることは容易ではありません。被害者と子どもたちが安全な生活を取り戻すために、加害者が暴力をやめるための相談ができ、暴力を選ばないために学べる場所が全国各地に必要です。それがDV加害者更生教育プログラムです。

DV加害者更生教育プログラムでは、「男である」ことも「男らしく」あることも実は有利な特権であり、その居心地の良さに安穏として手放したくない自分と向き合うことを要求されます。彼らはその特権的地位が奪われることで不安になり、苛立ち混乱します。参加者の多くはパートナーに要求されて参加しますが、本気で取り組む人はそこで踏ん張り、長い年月の中で身につけてしまった価値観と対峙します。長い時間がかかりますが、プログラムは彼らに多くの気づきをもたらします。

今回のPREP-Japanオンラインセミナーでは、プログラム参加当事者が勇気を持って皆さんの前で自分がしたDVと気づきについて語ります。彼らの話から、人が人として尊重し合って笑顔のある日々を送る当たり前のことを被害者が取り戻すために、加害者が自分のしてしまったこと対して責任をとり、また人としてまっとうに生きるためにDV加害者更生教育プログラムが必要であり有効であることを、皆さん、ぜひつかみ取ってください。

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◇日時:2021年2月11日(祝)14:00~16:00

◇ZOOM機能を使ったライブで開催

◇参加費:500円

◇内容(予定)
①DV加害者更生教育プログラムとはなにか
②DV更生教育プログラムに通う男性たちの話を聞く
③ グループトーク
④ 質疑応答

◇参加申込み
以下のpeatix(下のURLをクリック)よりお申し込みください。
http://ptix.at/i72H3U
※ Peatixは、クレジットカード払い、コンビニ払い、PayPal、銀行振込みいずれかとなります。
※入金を完了されたみなさまのメールアドレスに前日までにZOOMのリンクとパスワードをお送りします。
※入金確認ができなかった場合、視聴できませんので必ず期日までに入金してください。
※当日までに必ずZOOMへの登録を行ってください。
※ZOOMについてのご質問には対応できないことをご了承ください。

◇申込み締切:2月11日(休)正午

◇主催/お問い合わせ DV加害者更生教育プログラム全国ネットワーク(PREPーJapan)
prep.co.jp@gmail.com
https://prepjapan.wordpress.com/
https://www.facebook.com/PREP.Japan/

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★追加情報★

「DV加害者放置したままでいいですか?」開催記録

第1弾)2019年3月24日
DV加害者更生教育プログラム全国ネットワーク設立キックオフ・カンファレンス

第2弾)2019年8月30日
NWECフォーラム2019 WS「続・DV加害者、放置したままでいいですか?」

第3弾)2020年9月11日
NWECフォーラム2020 WS「DV加害者、放置したままでいいですか?」

各地のDV加害者プログラム
アウェアのDV基礎講座からDV加害者プログラム研修Ⅰ~Ⅲまで、約200時間以上の研修を修了した方たちが、各地でDV加害者プログラムを実施しています。リストはこちらをご覧ください

橋本聖子大臣に要望書を手渡しました

要望書

2020年12月21日、アウェア代表の山口のり子が、自民党の野田聖子幹事長代行とともに橋本女性活躍担当大臣に面会し、加害者に更生プログラムの受講を義務付ける法整備とDV防止教育の義務化が必要だと訴える要望書を手渡してきました。(要望書はこちら

野田聖子幹事長代行のtwitterより

野田幹事長代行は、橋本大臣に「コロナ禍のなかで女性の被害が増えている。一刻も早く取り組んでいただきたい」と話され、それに対して橋本大臣は加害者対策については、「法制化に結び付けていかなければいけないと強く感じております」、また「子どもの時からの教育が重要だ。文部科学省に働き掛けるなど官民で連携して進めていきたい」と前向きな考えを示されました。

DV・虐待防止のためにロサンゼルスとつなぐライブ・オンライン講座

めったにない学習機会のご案内です。

米国のDV(正式にはIPV:Intimate Partner Violence)被害者支援の専門家で、かつ加害者プログラム実施の先駆者として全米に知られるアリス・ラビオレットさん(Ms. Alyce LaViolette)を講師に、米国と日本をオンラインでつなぎ、zoomライブ形式(逐次通訳付き、4時間)で開催します。多くの方のお申込みをお待ちしています!

《チラシはこちら》

DV・虐待防止のためにロサンゼルスとつなぐライブ・オンライン講座 入門編
日 時:2020年12月13日(日)日本時間午前9時から午後1時までの4時間

テーマ:「女性の怒りと恥、そしてDV」
世界中のどこを探しても、女性が怒りを表現して褒められる文化環境はありません。
女性が怒りを抑えながら生きていく代償
男性が怒りを感情表現として使う代償
さらに、私たち全てを苦しめる恥の意識
ジェンダー規範とDVとの繋がりが、豊富な事例を通して紐解かれていきます。

講 師:アリス・ラビオレットさん(Ms. Alyce LaViolette)
通 訳:伊藤聖美さん
参加費:3000円
申 込:Peatixでお申込みお支払いをお願いします。
https://aware20201213.peatix.com
※お支払いいただいたあとキャンセルは不可で、返金できないことをご承知おきください。
締 切:12月12日(土)の午後1時
定 員:85人
主 催:アウェア

〇来年には今回と同様の開催方法で、DV環境下にある子どもたちの支援として「虐待親を支える子育て再教育プログラム~子どもたちのために」の実施者養成講座などを企画中です。

アリス・ラビオレットさん(Ms. Alyce LaViolette)

◯アリスさんは専門家をトレーニングする専門家
アウェアの山口のり子代表が「私のお師匠さん(mentor)」と呼ぶアリス・ラビオレットさん。
日本にいながらにしてアリスさんの最先端の知見と豊富な経験から学ぶチャンスです。
アリスさんは被害者支援に関わって42年、そして加害者プログラム実施歴は41年と、どちらも継続中で“未来進行形”です。
被害者・加害者双方の個人カウンセリングも行っているほか、連邦、刑事及び民事裁判において専門家として見解を述べることを許される「専門家証人」(米国連邦証拠規則に基づく)としての仕事も担っています。
また毎年、ABIP(全米加害者プログラム協会)でプログラム実施者のトレーニングを担う講師を務め、COVID-19の影響下でも精力的に活動しています。

〇アウェアの山口のり子代表からのメッセージ
アリスは私のお師匠さんであり、古い友人です。
アリスは1978年にシェルターのスタッフとして被害者支援の活動を始め、翌年に加害者プログラムの原型となるものを作りました。そのとき、シェルターに入っている女性たちに、加害者プログラムにどのようなことを望むか、彼にどう変わってほしいかなどを聞いて、プログラムの内容を考えたそうです。
そのころ存在していた加害者プログラムで現在も残っているのはボストンのエマージだけということですから、アリスのつくったプログラムはアメリカで最古のものだと言えます。

アリスは、自分で加害者プログラムを作れた理由として次の3つのことを挙げています。
1つ目は、自分がとても深い愛情を感じられる家庭環境で育ったこと
2つ目は、子どもが2人いたので、ある程度躾とは何か、子どもへの愛情とは何かわかっていたこと
3つ目が、どんどん行動して発言するタイプだったので、草の根的に地域の裁判所や警察や保護観察局の人々にその必要性と協力を訴えていけたこと

笑顔を絶やさず、ユーモアあふれるわかりやすい話をするアリスは人気者で、長年アメリカ全土ばかりか海外にまで呼ばれて講演しています。
私は、志を同じくする日本の皆さんに、アリスの話を聞いてほしくて、2003年と2007年にアリスを海外講師として日本に招き、各地で講演してもらいました。

アリスはこのごろコロナででかけられなくなったけど、オンラインで話す依頼が増えて「かえって忙しくなった」と言います。そのアリスが、日本との時差が17時間というアメリカ西海岸から、私たちのためにオンラインで語ってくれます。
皆さん、ご期待ください!

〇伊藤聖美さん(通訳)
ジャパン・タイムズの元記者で、NPO法人レジリエンスの中島幸子さんと組んで
DVや児童虐待、性暴力関連の通訳経験を積んでいる。
*伊藤さんがアリスさんを取材したジャパン・タイムズの記事
https://www.japantimes.co.jp/news/2006/01/03/national/program-aims-to-reform-domestic-abusers/

〇アリス・ラビオレットさんについてもっと知りたい!という方は次のHPもご覧ください。
https://alycelaviolette.com
カリフォルニア州ロサンゼルス在住
共著として、Sage出版の大ベストセラー本『DVは誰に起きてもおかしくない:なぜ、被害女性は逃げないのか?』(It Could Happen to Anyone: Why Battered Women Stay?) と、カリフォルニア州裁判所向け子育て指導教本『子どもたちのために』(For our Children)がある。
この他、被害者および加害者に関する出版物多数。米国内外で講演し、米国務省向け講演者リストに登録されている。

〇英語が聞いてわかる方はこちらもどうぞ
TED TALKにも出演

過去にアリスさんが来日された時の記事はこちらです。
2006年10月12日 内閣府主催の勉強会でアリス・ラビオレットさんが講師を努めました
2005年10月8〜10日 第2回DV加害者プログラム研修会が行われました

むらさきロード2020_新聞掲載

第12回 あるこうよ むらさきロード 2020 
無事に開催されました。

アウェアは今年、『あるこうよ むらさきロード』に協力団体として参加しました。代表の山口のり子が、リレートークでDV加害者更生について話をし、アウェア認定デートDV防止プログラムファシリテーター数名が実行委員として企画運営に携わりました。

11月16日朝日新聞東京版に掲載されました。

当日は・・・
スタンディングの中継から始まり、
むらさきロードの歩みを振り返り、
国会議員の方々から頂いたメッセージの紹介、
会場参加者のリレートーク、
オンライン参加者から寄せられた声の共有、
Break The Chainのダンス動画シェア、
実行委員の志万田さをりさんによるYou Don’t Own Me(Lesley Gore)の日本語カバーなど、盛りだくさんの内容でした。

オンラインで参加くださった皆さま、会場に来ていただいたみなさま、メッセージをお寄せくださった沢山の皆さま、本当にありがとうございました!

少人数でスタンディングを行い、オンライン中継を行いました

『愛を言い訳にする人たち DV加害男性700人の告白』アウェア代表 山口のり子著

DV加害者プログラムへの関心が高まっています。

2020年11月8日に行われたPREP-Japan&RRP研究会主催のオンラインシンポジウム【「最大のDV被害者支援」といえるDV加害者プログラムをめざして~加害者が暴力をやめるための機会を日本全国に~】には、230人あまりの方が参加されたくさんの質問も頂いて、大変盛り上がりました。
シンポジウム中 のびぽこ No-vipoco 佐々木さんの発表でも取り上げられた『愛を言い訳にする人たち DV加害男性700人の告白』の紹介です。


『愛を言い訳にする人たち DV加害男性700人の告白』
アウェア代表 山口のり子(著)
発行 梨の木舎
発売日  2016/3/1
A5判 192頁 並製
定価1,900円+税

加害者ってどんな人?なぜDVをするの?加害者は変わるの?

被害者支援をするには加害者のことを知る必要があるという声にお応えするタイムリーでぴったりな本。

DV防止法が施行されて19年目になりに「加害者のことはどうするの?」という声がやっとあちこちから聞こえてくるようになりました。加害者に対する社会的な取り組みが今求められています。
DVは、親密な関係の人に対して力をもって優位に立ち支配することが目的で繰り返す虐待行為です。
加害者は1日も早く気づいてやめなければなりません。著者が18年間DV加害者プログラムを実施してきた体験から加害者の実体を解き明かし、加害者は変わるのか?変わる場合はどのような道筋を通って変わるのか?変わらない場合はなぜか?など、皆さんの疑問にお答えします。
被害者が関係から離れる決断をするには自分がされていることはDVだと気づかなければなりません。
留まる場合にも相手が何を目的として、どんな力をつかってどういうやり方をしているのか?自分はそれにどう影響されているかなどを見抜き、自分を守るチカラを身に着けることが必要です。
本著は、加害者・被害者・周りの人・支援者だけでなく、すべての人に向けたDVにない社会を目指すための「気づき」へのメッセージです。

※2016年11月5日『図書新聞』にて、『愛を言い訳にする人たち』が紹介されました。【 「加害者から見たDV」を知る貴重な資料 DVが子どもに与える影響についても詳しく解説されている 馬場望(弁護士・社会福祉士)】

購入はこちらからどうぞ
★梨の木舎のオンラインショップ
目次もこちらからご覧いただけます
https://nashinokisha.theshop.jp/items/3093932
★Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/4816616047

関連ページ
★出版物と教材ビデオ
https://aware-jp.com/teaching-material/
★本の紹介
https://aware-jp.com/%e6%9c%ac%e3%81%ae%e7%b4%b9%e4%bb%8b/

あるこうよ むらさきロード2020

「あるこうよ むらさきロード2020」のご案内です。
毎年継続して行われ12回目、今年はオンライン開催です。
全国(全世界)から参加できます。この機会にぜひ!
※ご参加には、peatixにてお申込みが必要です。(参加費は無料です)

アウェアも協力団体として、準備を進めています。
チラシはこちら

第12回 あるこうよ むらさきロード2020
#もうがまんしない
DVやデートDV、性暴力、子ども虐待、セクハラなどの被害当事者と市民が一緒になってオンラインでつながりましょう

日時:2020年11月15日(日)14:00~16:30
(13:50から入室可能。場合によっては多少の変更があるかもしれません。)
開催方法:zoomウェビナーにて
スタンディングの様子や関連動画のシェア、ビデオメッセージ、会場参加者によるリレートークなどを予定しています

【申込】
peatixでのお申込みをお願いします。(参加費は無料)
https://purpleroad2020.peatix.com/
お申込みの方にzoomURLと詳細をお知らせします。
申込〆切:11月13日18時

★当日都合がつかない方も、賛同やメッセージで応援してください。
賛同は、こちらのフォームからお願いします。
https://forms.gle/a3n3TWoqzkqsUviw7
メッセージも歓迎です。賛同のフォーム入力の際に書き添えていただくか、むらさきロードのメールアドレスへお送りください。

【後援】
内閣府男女共同参画局、東京都

【問合せ】
あるこうよ むらさきロード実行委員会 Email murasakiroad@gmail.com
Facebook https://www.facebook.com/purpleroadjapan
Twitter https://twitter.com/purpleroadjapan

 

「あるこうよむらさきロード」とは、、、
ドメスティック・バイオレンス、性暴力、子ども虐待などの被害当事者を中心にスタートした非暴力を訴えるパレードで、2009年11月1日、国内で初めて開催されました。今年はオンラインにより全国でつながり非暴力を訴えませんか

コロナ禍でDV、虐待、性暴力などの被害は増加しています。
女性差別の残る社会で、大学不正入試、非正規雇用、女性の貧困、セクハラ、災害時特に増加する性暴力などあらゆる女性への暴力などで「辛い」「悲しい」「怒り」の気持ちにがまんをしいられています。
人と人が尊重し対等かつ多様に自分らしく生きていけるジェンダー平等社会を目指し声をあげていきましょう。

自分のことを責めないで あなたは決して悪くない 共につながり 社会を変えよう

■実行委員会メンバー
須藤延恵 波多野律子 松本和子 志万田さをり 安田晶子 堤暢子 山口のり子

■呼びかけ人 (50 音順/敬称略)
赤石 千衣子(NPO 法人しんぐるまざーず・ふぉーらむ) 麻鳥 澄江(女たちの便利帳)  ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)  石井 敦子(リブ女性ハウス施設長)  稲邑 恭子(NPO法人スペースナナ)  大津 恵子(WERC 理事) 小野 のん子(パフォーマンス・アーティスト)  戒能 民江(お茶の水女子大学名誉教授)  加藤 治子(はるウィメンズクリニック) 岡 陽江(ダルク女性ハウス代表) 共生社会をつくる”セクシュアル・マイノリティ”支援全国ネットワーク  遠藤嗜癖問題相談室  坂本裕美(横浜マック・まゆの家ディレクター)  小林 美佳(『性犯罪被害にあうということ』著者)  鈴木 ふみ(アライズ総合法律事務所/すぺーすアライズ)  NPO法人全国女性シェルターネット 橘 ジュン(BOND Project)  田中 美津(鍼灸師)  高橋 直樹(NABA)  鄭 暎惠(元大妻女子大教員・ホットライン姉妹チャメ代表)  辻 雄作(DV 防止コンサルタント/サバイバーズ・ジャスティス主宰)  公益財団法人東京 YWCA  米山麻衣子(女性と少女の人権課)  角田 由紀子(弁護士・女性の安全と健康のための支援教育センター)  坪井 節子(弁護士・社会福祉法人カリヨン子どもセンター)  鶴田 孝子(やどかり代表世話人)  鶴田 桃江(NABA)  信田 さよ子(原宿カウンセリングセンター所長、臨床心理士)  波多野 律子(AWS)  平川 和子(東京フェミニストセラピーセンター)  平田 俊明(AGP 共同代表 医師 臨床心理士) 松本 和子(女性ネット Saya-Saya)  松元 千枝(ジャーナリスト)  水島 広子(精神科医・水島広子こころの健康クリニック院長)  森 はなこ(東京足立病院 看護部長)  森田 ゆり(エンパワメントセンター主宰) 柳本 祐加子(中京大学教授)  湯浅 範子(HELPケースワーカー)  米山 奈奈子(秋田大学医学部教員)

■協力団体
NPO法人全国女性シェルターネット、NPO法人女性ネットSaya-Saya、アウェア、NPO法人青い空-子ども・人権・非暴力、一般社団法人ちゃぶ台返し女子アクション、一般社団法人Spring

■賛同団体
ムーンストーン ・NPO法人コミュニティネットワーク・ウエーブ ・Alliance You Too ・ 一般社団法人WERC・パープルアイズ ・アジア女性資料センター ・性暴力禁止法つくろうネットワーク ・女性の安全と健康のための支援教育センター ・レジリエンス ・ ザ・ボディショップ ・アフリカ屋 ・カラカサン・クオータ制の実現をめざす会

■賛同人
東小雪 池内さおり 石川優実 井上さちこ 小川たまか 大塚照代 緒方ゆうか 落合恵子 岡田麻里 神永れい子木村裕美 葛山美砂子 小橋恵子 古怒田悦子 佐伯加寿美 佐藤浩子 佐光正子 榊原明美 彩咲りん 白石えつ子 白川美也子 鈴木あうら 鈴木園巳 瀬田初枝 高木さとこ 高橋麻子 高橋忠士 谷森櫻子 対馬あさみ 中山亜里沙 中澤貴子 丹羽雅代 長谷川みえこ 浜千加子 ひぐちのりこ 深澤純子 丸田勝弘  町田もえぎ 山崎たい子 山下清子 山本潤 山本三代子 ゆのまえ知子

★カンパはこちらからお願いします。
・クレジットカード
https://checkout.square.site/pay/6abd1b1c-5a7b-4a09-9889-e2c884ce1cdd
(協力団体 ちゃぶ台返し女子アクション取扱)
・振込受付口座 ゆうちょ銀行
記号10130 番号36891711 名義 あるこうよ むらさきロード
店名0一八 店番018 普通預金 口座番号3689171