『愛を言い訳にする人たち DV加害男性700人の告白』
アウェア代表 山口のり子著
被害者支援をするには加害者のことを知る必要があるという声にお応えするタイムリーでぴったりな本。
DV防止法が施行されて17年目になりに「加害者のことはどうするの?」という声がやっとあちこちから聞こえてくるようになりました。加害者に対する社会的な取り組みが今求められています。
DVは、親密な関係の人に対して力をもって優位に立ち支配することが目的で繰り返す虐待行為です。
加害者は1日も早く気づいてやめなければなりません。著者が15年間DV加害者プログラムを実施してきた体験から加害者の実体を解き明かし、加害者は変わるのか?変わる場合はどのような道筋を通って変わるのか?変わらない場合はなぜか?など、皆さんの疑問にお答えします。
被害者が関係から離れる決断をするには自分がされていることはDVだと気づかなければなりません。
留まる場合にも相手が何を目的として、どんな力をつかってどういうやり方をしているのか?自分はそれにどう影響されているかなどを見抜き、自分を守るチカラを身に着けることが必要です。
本著は、加害者・被害者・周りの人・支援者だけでなく、すべての人に向けたDVにない社会を目指すための「気づき」へのメッセージです。