加害者プログラムについての説明

■ プログラムへの参加の流れ

まずメールで事前面談の予約の申し込みをしてください。
面談は火曜日か金曜日の午後1時からか3時から、
土曜日の午後2時から、日曜日の午後1時から行います。

グループに参加する前に全部で3回面談(おひとりで)を受けていただきます。
1回目は質問票にご記入いただいたうえ、聞き取り調査をさせていただきます。
2回目は怒りのコントロールやDVについての基本的な学習をしていただき、
3回目は参加のルールやプログラムの予定などについてご説明します。

面談はそれぞれ1時間ずつで、面談料は1回につき8,000円です。

なお、2回目と3回目の間にはパートナー(おひとりで)と面談(必須)をさせていただきます。
パートナーへの面談は2時間ほどかかり、料金は10,000円です。
面談料はパートナーではなくて、加害行動をした方にお支払いいただくことにしています。
2回目の面談の際、合わせてお支払いいただきます。

パートナーがあなたの参加に同意したら、あなたの3回目の面談と、
そのあとのグループへの参加が可能となります。

ここまでの経費は8,000X3回+10,000円で、合計34,000円です。

グループは土曜日の午後4時から、午後7時から、日曜日の午後3時からの3つがあります。
どれかに毎週(月3回、連休の週末はたいてい休みます)参加し、52回以上継続していただきます。

グループの参加費は毎回3,000円です。
仕事等でどうしても参加できない場合、事前に連絡していただければ欠席とします。
面談でさらに詳しくご説明します。

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妻や恋人に暴力をふるうのをやめたい男性のためのアウェアDV加害者プログラム暴力はからだへの暴力にかぎりません。

あなたは相手から次のようなことを言われたことはありませんか?

「あなたのしていることはDV(モラハラ)だ」
「あなたが怖い」
「なぜそんなにすぐ怒るの?」
「私のせいにしないで!」
「あなたは家事や子どものことを何もやってくれない」

これらを何度か言われたことがあったら、あなたはDVをしているかもしれません。
また、相手との関係が緊張していて、重苦しく感じていたら、これはあなたに必要なプログラムかもしれません。

■プログラムの特徴

・治療ではありません。
・カウンセリングでもありません。
・DV行動をやめ、暴力の責任と向かい合うためのグループで行う教育プログラムです。
・長い時間かけて行ないます。(毎週2時間、52回以上)
・米国カリフォルニア州認定のプログラムを応用しています。
・被害者支援のひとつの方法として加害者プログラムを実施します。

■グループで実施

・プログラムはグループで実施します。そのほうが効果があるからです。
参加者はお互いに話を聞き合い、コメント、アドバイスをし合います。
・3つのグループがあり、ファシリテーター(プログラムの知識と技術をもって、目的に向かってプログラムを進行する役割の人)が実施しています。

■参加の対象者

DVの問題を抱えている男性で
・精神疾患がない方
・アルコールや薬物依存症ではない方
・仕事をしていて一般的社会生活を営んでいる方
・DV行動をやめるためになんとかしたいと決意している方
・パートナーも個人面談(電話やビデオ会議も可)を受けることが参加要件です。

●裁判所命令で参加

アメリカ合衆国など、現地でDVをして逮捕され、裁判所命令で加害者プログラム受講が科された方も受け入れています。アウェアにはこれまでにそういった方が数名参加しました。その場合は、アメリカの裁判所や所轄の保護観察官に参加状況や進捗状況の報告、及び修了(カリフォルニア州は52回)した際には、英文の修了証明書をアウェアが発行し郵送します。これまでに参加した方すべてが裁判所で修了を認められました。(証明書等には別途費用がかかります。)
なお、現在日本にはこのようなシステムはありませんが、将来できるかもしれません。

■プログラムで学ぶこと

・暴力とは何か
・刷り込まれた男らしさ、女らしさ
・自分の暴力的・支配的な態度に気づく
・パワー(力)とコントロール(支配)
・DV行動の背景とまちがった思い込み
・暴力の種類
・タイムアウト
・暴力をふるってしまった相手の気持ちや傷つき
・子どもへの悪影響
・相手を尊重するパートナーシップ
・I(アイ)メッセージ
・ストレスをもたらす考え
・ポジティブなセルフトーク
・怒りのコントロール
・ストレスマネイジメント など

参加者たちは自分の気持ちをグループで語り、ほかの人の話をな聞き、体験や痛みを共有することで、お互いに心を開いて助け合います。その中で自分のDV行動やまちがった価値観、相手の痛みなどさまざまなことに気づく(aware)ことを積み重ねます。そういう作業を通して初めて自分を変える可能性が生まれます。

■本の紹介

プログラムの詳細を知りたい方は、アウェアの代表山口のり子著「愛を言い訳にする人たちDV加害男性700人の告白」、「DVあなた自身を抱きしめてーアメリカのDV被害者・加害者プログラム」(梨の木舎発行)をぜひご覧ください。

■参加者からのコメント

(Aさん、30代、卒業者)

アウェアには参加する2年前に連絡をとったことがありました。当時DVについての本を読み、通わなくてもDVを自分一人でなおせると思っていました。一人でやってみて、一時期状況が好転したように見えた時期はあったのですが、結局なおることはなく、以前より深刻な状況となってしまいました。

それで、アウェアへの参加を再度考え始め、パートナーから「一人でなおすのは無理」と言われたことと、DVをなおさなければ離婚されるという危機感をもったことで、アウェアへの参加を決意しました。

通い始めてしばらくの間は、暴力をなくすには行動さえ変えればよい、更正プログラムはハウツー的なものと考えていたので、あまり変わりませんでした。それで、行動を変えることだけではなく、怒りをもたらす考え方や価値観に気づき、考え方を変えていこうと努力して実行しました。成果があがり実感を得たとき、ほんとうに暴力をやめられるのではと思いました。

一人ではけっして気づけなかったし、考え方や価値観を変えるにはものすごい抵抗感がありました。でも、実際に変わり始めたと思えたとき、それまでのように些細なことで怒ることがなくなり、自分も楽になりました。

(Bさん、40代、参加10ヶ月目)

昨年は少しずつプログラムで得た事柄を実践してきました。プログラムで学んだときは納得しているのですが、家庭生活はさまざまなことが起こるため、実践していくことの難しさを痛感しました。

これからタイムアウトも取らずに過ごせるには数年かかると思いますが、それでもあれほど短気で怒りがちな私が、この1年暴力も振るわずこられたことは、自分自身としても将来への自信となるものでした。妻は仕事をしたいとのことで、以前から希望していた国家資格の取得のための勉強をしております。

また長男も勉学や部活等の学校生活にも自信をつけてきたようです。これら家族の行動一つをとっても皆表情が明るくなったと同時に、一人一人が自立した人間として、確かな成長を遂げつつあることは感涙の極みであります。

本当に暴力は何の問題の解決にもならないばかりでなく、結局自分自身も含めて自由を奪い、破壊する行為であったことを痛感した1年でした。

(Cさん、30代、参加したばかり)

今日は他の参加者の話を聞き、それを自分に置き換えて考えることにより、自分だったらどうしていたか、そのどこがいけなかったのか、客観的に見つめ直すとてもよい機会になりました。次回も参加するのが楽しみです。

(Dさん、40代、参加1年)

最近は週に一度のペースで会っています。山口さんが「夫婦は一心同体ではなく、二心異体」と言ったことを彼女に話したら大喜びしていました。二人の人間が別の感情、考えを持って向き合っていることを僕はいつも確認しています。

彼女の人生は彼女のものであると、呪文のように心の中で唱えています。会うようになって4ヶ月が経ちました。ずいぶん彼女の気持が安定してきたことを感じています。それでも先日、彼女が大ブチキレしたのですが、それは彼女にとっては必要なことだったと思っています。これからもこういったことはあると覚悟しています。

自分の弱さや不安を彼女の存在で埋めようとしていたことに気がつきました。自分の欠如は自分で埋めるしかなく、彼女とは関係ありません。それがわかってから、僕自身もずいぶん安定してきました。

別れてから1年が経とうとしています。去年の11月は地獄でした。1年経っておだやかに会えていることが奇跡のようです。感謝しています。

(Eさん、30代、参加8ヶ月)

グループに初めて参加するときは、何をするところか分からなくて大変緊張しました。でも同じ問題を抱えた仲間に会って、話をすることで自分の問題が見えてきました。僕のパートナーはヒステリックに僕に攻撃するので、僕はいつも腹を立てていました。でもアウェアで学習して僕の暴力が彼女にそうさせていたことに気がつきました。

ですから最近は彼女にすまないことをしたという気持は起こりますが腹は立たなくなりました。彼女に詫び、彼女を癒すことがこれからの課題です。