F(ファシリテーター):教材「未熟な夫」を使ったら、男性たちから赤裸々な言葉がいろいろと発せられました。
・運転中渋滞にはまるとひとりの時もイライラするけど、同乗者が他人
の時とパートナーの時とは自分の態度が違っていたことに気づきまし
た。パートナーに気をつかわせたり、怒りをぶつけることで、自分の
気持ちが軽くなるような気がしていました。
・相手には「おはよう」などの挨拶をしないことで、自分に気をつかわ
せ、それで上下関係を意識させました。
・役割分担の特権意識がありました。家事を何かやるように言われると
「何でやらなきゃいけないの?」といつもイラっとしました。
・パートナーの愚痴を聞くのは煩わしく、つまらないことで悩みたくな
いと思っていました。
・自分の世界を作り、相手には入ってこさせないようにしていました。
・思い通りに動かしたくて、彼女から絶対文句の出ない自分の母親を常
に引き合いに出していました。
・相手の意見を取り合わないようにするための決まり文句があり、自分
は正しいというために使っていました。
・常に自分を守りたい。いっしょにいるのは世話をしてもらうメリット
があるからだと思っていました。
・相手には僕のことを気づかってもらって当たり前なので、ほめるとか
感謝するという発想がありませんでした。
・自分を守りたかったし、良い息子でいたかったんだと思います。
F:DVはジェンダー・ベース・バイオレンス(性別役割が基でおきる
暴力)です。男性たちは社会にある性別役割意識(習慣)をさんざ
ん利用してきたようです。