DVとは親密な関係の相手に対してふるう、からだと心への暴力です。グローバル・スタンダード(イスタンブール条約)では、DVは「ジェンダーに基づく暴力」(GBV)、すなわち性差別の一形態であることが明記されています。DV加害は病気ではなく、自ら選択した行動であり、したがって加害者プログラムは、治療ではなく、更生のための教育として実施することが基本です。また、それは被害者支援の一環であり、被害者の安全と権利回復のためになされるべきものです。
そのため、加害者プログラムの実施者になろうとする方は、DVに特化された研修を積む必要があります。当講座は、DVとデートDVの基礎を学ぶだけでなく、加害者プログラムの実施者を目指す方に必要な「ジェンダーに基づく暴力」の意味、その歴史や社会構造、実態などについて学べます。また、参加者が自分自身を内観し、さまざまな気づきができることも当講座の特徴です。これまでの参加者から「自分自身のジェンダーにはじめて気づいた」、「自分も力と支配をしてい たことがわかった」、「自分にも暴力容認意識があることに気づいた」などの感想が寄せられています。これらは加害者プログラム実施者に不可欠の気づきです。
DV加害者更生教育プログラムの実施者になりたい方は、当基礎講座の前期と後期(合わせ て4日間)をまず受けてください。(当基礎講座は、デートDV防止プログラム・ファシリテーター養成講座を兼ねており、その前期・後期講座の1日目と2日目に当たります。)
基礎講座受講後、被害者支援プログラム講座の前期と後期(合わせて4日間)を受講していただくと、加害者プログラム研修1(基礎編)とⅡ(教材編)(合わせて6日間)、そしてⅢの加害者グループの見学(50時間)と実習(50時間)へと進むことができます。
(合計で約200時間)
【基礎講座 前期】
期 日: 2019 年 5 月 25日(土)、26日 (日) (2日間)
会 場: アウェア(東京都千代田区 JR総武線/東京メトロ東西線 飯田橋駅・徒歩5分、東京メ
トロ半蔵門線九段下駅徒歩8分)
参加費:30,000 円(前期分)
お申込み:メールで info@aware.cn まで下記必要事項をご記入のうえお申込みください。
・氏 名
・ふりがな
・性 別
・生年月日
・郵便番号
・住 所
・メールアドレス
・電話番号(固定と携帯)
・FAX番号
・職業/所属団体
・参加動機
【基礎講座 後期】
期 日:2019年6月22・23 日
対 象:前期講座修了者
会 場:アウェア
参加費:30,000 円(後期分)
★被害者支援プログラム講座:
2019年7月13日、14日(前期)、8月24日、25日(後期)の4日間
★加害者プログラム研修:
研修Ⅰ(基礎編)は 2019年10月23、24、25日の3日間
研修Ⅱ(教材編)は 2019年11月27、28、29日の3日間を予定。
研修Ⅲの加害者グループ見学は研修Ⅰ開催中に行う面接で受講資格等を確認後、随時開始可。
アウェアはDV被害者支援のひとつの方法としてDV加害者プログラムとDV被害女性プログラムを、さらに子どもたち がDVの加害者にも被害者にもならないようにデートDV防止プログラムを実施しているNGOの非営利団体です。