DVする人は不安なんだ。なぜ自分がDVしたか腑に落ちた:ある日の振り返り㉝

ファシリテーター(F)の報告:
加害男性のグループに被害にあった女性に来ていただき、体験を語ってもらうことがあります。この日は女性の話を聞いて話し合うのに2時間使いました。
まずFから聞き方の注意点を男性たちに伝えました。

被害者が話す加害者については:
・その人がしたDVと自分のしたDVを比べて、自分のDVを矮小化しないこと。(俺はそんなひどいことはしていない、など)
・その加害者と自分との共通点は何かを考える

被害者については:
・その人の体験(DVされてどうなったか、どんな気持ちだったかなど)を、自分のパートナーと重ねて考えながら聞くことで、パートナーへの共感力を高める

男性たちの反応:
・話をうかがい、自分がまだ同居していたら、今頃は警察沙汰になっていたと思いました。冷や汗が出ました。(真剣な面もちで)
・DVする人は不安なんですね。なぜ自分がDVしてきたか腑に落ちました。違いを認めない自分がいたんです。
・パートナーと話すたびに、自分が想像もしなかったことを聞かされます。自分はパートナーのことを知ろうとも、わかろうともしていなかったのだと思います。DVによるお子さんたちへの影響はなにかありましたか?
・私のパートナーは最近、来ると泊まっていくようになりました。(さりげなくうまくいってることをアピールしている)
・自分の場合は‥‥(すぐ被害者になってしまう。頭が自分のことで精一杯の様子)
・私には、彼(女性の元夫であるDV加害者)がまったく理解できません。(彼と自分を比較して自分のほうが「ずっとまし」というアピールをしている)
・あなたは相手に感謝することはないんですか?(びっくりするような質問をする。いくら参加2回目だとしてもその重症さに参加者全員苦笑する。)

F:女性が被害をしっかり伝えてくれたので、参加者は自分を基準にやってきたことなどいろいろ考えることができたと思います。研修生(加害者プログラムのファシリテーターを目指して研修中)の女性は、女性の立場で代弁してくれました。

2019年DV加害者プログラム実施者 を目指す方のための基礎講座

 DVとは親密な関係の相手に対してふるう、からだと心への暴力です。グローバル・スタンダード(イスタンブール条約)では、DVは「ジェンダーに基づく暴力」(GBV)、すなわち性差別の一形態であることが明記されています。DV加害は病気ではなく、自ら選択した行動であり、したがって加害者プログラムは、治療ではなく、更生のための教育として実施することが基本です。また、それは被害者支援の一環であり、被害者の安全と権利回復のためになされるべきものです。
 
そのため、加害者プログラムの実施者になろうとする方は、DVに特化された研修を積む必要があります。当講座は、DVとデートDVの基礎を学ぶだけでなく、加害者プログラムの実施者を目指す方に必要な「ジェンダーに基づく暴力」の意味、その歴史や社会構造、実態などについて学べます。また、参加者が自分自身を内観し、さまざまな気づきができることも当講座の特徴です。これまでの参加者から「自分自身のジェンダーにはじめて気づいた」、「自分も力と支配をしてい たことがわかった」、「自分にも暴力容認意識があることに気づいた」などの感想が寄せられています。これらは加害者プログラム実施者に不可欠の気づきです。

 DV加害者更生教育プログラムの実施者になりたい方は、当基礎講座の前期と後期(合わせ て4日間)をまず受けてください。(当基礎講座は、デートDV防止プログラム・ファシリテーター養成講座を兼ねており、その前期・後期講座の1日目と2日目に当たります。)

 基礎講座受講後、被害者支援プログラム講座の前期と後期(合わせて4日間)を受講していただくと、加害者プログラム研修1(基礎編)とⅡ(教材編)(合わせて6日間)、そしてⅢの加害者グループの見学(50時間)と実習(50時間)へと進むことができます。
(合計で約200時間)

【基礎講座 前期】
期 日: 2019 年 5 月 25日(土)、26日 (日) (2日間)
会 場: アウェア(東京都千代田区 JR総武線/東京メトロ東西線 飯田橋駅・徒歩5分、東京メ
    トロ半蔵門線九段下駅徒歩8分)
参加費:30,000 円(前期分)
お申込み:メールで info@aware.cn まで下記必要事項をご記入のうえお申込みください。
     ・氏  名  
     ・ふりがな
     ・性  別  
     ・生年月日
     ・郵便番号
     ・住  所  
     ・メールアドレス  
        ・電話番号(固定と携帯)  
     ・FAX番号  
     ・職業/所属団体  
     ・参加動機

【基礎講座 後期】
期 日:2019年6月22・23 日
対 象:前期講座修了者
会 場:アウェア
参加費:30,000 円(後期分)

★被害者支援プログラム講座:
 2019年7月13日、14日(前期)、8月24日、25日(後期)の4日間

★加害者プログラム研修:
 研修Ⅰ(基礎編)は 2019年10月23、24、25日の3日間
 研修Ⅱ(教材編)は 2019年11月27、28、29日の3日間を予定。
 研修Ⅲの加害者グループ見学は研修Ⅰ開催中に行う面接で受講資格等を確認後、随時開始可。

アウェアはDV被害者支援のひとつの方法としてDV加害者プログラムとDV被害女性プログラムを、さらに子どもたち がDVの加害者にも被害者にもならないようにデートDV防止プログラムを実施しているNGOの非営利団体です。

2019年アウェアデートDV防止プログラム・ファシリテーター養成講座:東京で年に1度だけ開催

DVとは親密な関係の相手に対してふるうからだと心への暴力です。これはけっして大人だけの問題で はありません。若者の間でも広くおきています。アウェアは2006年より、デートDV防止教育プログラムの実施者(ファシリテーター)養成講座を開いています。講座(前期・後期、計6日間)では、デートDVとは何か、相手を尊重するとはどういうことなのか、それらを子どもたちにどう伝えればいいのかなど、プログラムのファシリテーターとして必要な基礎と、教材とその使い方について学べます。講座修了後アウェアの認定を受けた方は、正式に「アウェア認定デートDV防止プログラム・ファシリテーター」として各地でアウェアのプログラムを実施することができます。

DVは親密なふたりの関係性の問題です。アウェアのプログラムはそのことや、DVが起きる要因や背景がわかりやすいと各地の子どもたちや行政の方たちなどからご好評をいただいています。また、アウェアの養成講座の特徴は、参加者が自らの価値観を内観することでさまざまな気づきができることです。この点も好評で、毎年参加者から「自分自身のジェンダーにはじめて気づいた」、「自分も力と支配をしていた」、「自分の中にも暴力容認意識があることに気づいた」などの感想が寄せられています。

学校などで直接若者に接している方はもちろん、相談センターや被害者支援関係者、医療・教育関係 者、そしてデートDVに関心をおもちの皆さん、ぜひご参加下さい。

内容の一部 ◆DV・デートDVとは何か ◆DV・デートDVの事例・統計 ◆要因(ジェンダー・暴力容認・ 力と支配他)◆ファシリテーターになるために必要な気づきと学び ◆当事者への支援 他

【前期】
( 1日目と2日目は加害者プログラム研修まで進み たい方のための基礎講座・前期でもあります。)
期 日:2019 年 5 月 25日(土)、26日 (日)、27日 (月)(3日間)
時 間(予定):25日 10:00-17:00、26日 9:00-17:00、27日 9:00-16:00
会 場:アウェア(東京都千代田区 JR総武線飯田橋駅徒歩5分)
参加費:45,000 円(前期分)
お申込み:次の事項をご記入のうえ、info@aware.cn にメールをお送りください。
     ・氏  名  
     ・ふりがな  
     ・性  別  
     ・生年月日  
     ・郵便番号  
     ・住  所  
     ・メールアドレス
     ・電話番号  
     ・FAX番号
     ・職場/所属団体  
     ・参加動機  

【後期】
(1日目と2日目は加害者プ ログラム研修まで進みたい方のため の基礎講座・後期でもあります。)
期 日:2019 年6 月22・23・24 日
対 象:前期講座修了者
時 間:(予定):22日 10:00-17:00、23日 9:00-17:00、24 日 9:00-16:00
会 場:アウェア
参加費: 45,000 円(後期分)
認定料:10,000 円

「DV加害者、放置したままでいいですか?」 ~更生教育プログラム実施者たちが全国ネットワークをつくりました~

DV加害者更生教育プログラム全国ネットワーク設立
キックオフ・カンファレンス開催

「DV加害者、放置したままでいいですか?」
~更生教育プログラム実施者たちが全国ネットワークをつくりました~

2019年3月24日(日)13:15-16:30
日本教育会館  東京都千代田区一ツ橋2-6-2
   東京メトロ半蔵門線・都営新宿線・都営三田線/神保町駅 出口A1
参加費:1000円
定員:150名
   
●カンファレンス内容
*開会宣言
*来賓祝辞 内閣府男女共同参画局暴力対策推進室長 杉田和暁 様
       NPO法人RRP研究会代表理事 信田さよ子 様
*設立報告 佐々木一 (副代表・実施者・北海道)
*基調講演 山口のり子 (代表・東京) 
  「被害者支援のために加害者プログラムを全国に」
*パネル・ディスカッション及びプログラムの紹介  
 コーディネーター:神永れい子(運営委員・愛知)
  パネリスト :三澤 恵子(運営委員・実施者・北海道)
          伊田広行(実施者・大阪)
        吉祥眞佐緒(事務局長・実施者・東京)
   ・被害者を逃がすだけではDVは解決しない
   ・加害者が変わらなければ被害者の安全・安心はない
   ・被害者支援の視点をもって加害者プログラムを実施する重要性
   ・加害者プログラムのガイドライン等の提案 
   ・実施する際の最低基準や禁止事項の提案  ほか
*リレー・トーク
 呼びかけ人、各地の実施者、被害者の支援者、サバイバー、などの皆さん  
*リレー・トーク・アンカー 松村徳子 (副代表・実施者・奈良)

●参加お申込み方法
下記事項を記載したメールをprep.co.jp@gmail.com宛にお送りください。
お名前・携帯番号・所属(個人情報は当件以外には使用致しません)
申し込み受付のメールを返信しますので、受信後2週間以内に下記に 
参加費 1000円をお振込みください。
  ※ゆうちょ銀行からゆうちょ銀行へ
  ・口座名:DV加害者更生教育プログラム全国ネットワーク
  ・記号:10170
  ・口座番号:92338261
  ※ゆうちょ銀行以外からゆうちょ銀行へ
  ・口座名: DV加害者更生教育プログラム全国ネットワーク
・店名:〇一八  (ゼロイチハチ)
   ・店番:018  普通預金
    ・口座番号:9233826

主催:DV加害者更生教育プログラム全国ネットワーク
PREP-Japan: Coalition of IPV Perpetrator Re-Education Programs-Japan
メール: prep.co.jp@gmail.com
URL: http://prep2018.blog.fc2.com/
Facebook: https://www.facebook.com/PREP.Japan/?

後援:内閣府男女共同参画局(申請中)
賛同団体:NPO法人RRP研究会、NPO法人歩み出した女性と子どもの会
     PO法人デートDV防止全国ネットワーク、NPO法人レジリエンス ほか

●DV加害者更生教育プログラム全国ネットワーク
PREP-Japan: Coalition of IPV Perpetrator Re-Education Programs-Japan

ドメスティック・バイオレンス-DV(男女間、同性間、LGBTsなどあらゆる親密な関係のなかで起きる暴力)は】、世界的には20世紀の終わりから、日本では2001年に「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律(DV防止法)」が施行されてから全国的な被害者支援が始まり、重大な社会問題として認知されるようになりました。

 しかしながら、親密な関係の相手の人権を抑圧している加害者の責任はほとんど問われず、大半の加害者はそのまま放置されています。そのため、多くの被害者は、関係を続けることで暴力に苦しみ、離れることで経済的あるいは社会的損失に苦しみ、安心で安全な暮らしは得られない状況を余儀なくされています。

 このような理不尽な状況を打破するためには、DVは社会が生み出しているとの認識に立ち、加害者に処罰と更生を義務化するという、既に多くの国・地域で実施されている公的介入の仕組みが必要です。その加害者対策の核になるのが更生教育であり、受け皿としての加害者プログラムを全国に設ける必要があります。 

 私たちは被害者支援と加害者対策は社会からDVをなくすための「車の両輪」であると確信し、次のことを目標及び理念に掲げ、DV加害者更生教育プログラムを実施し、発展させ、DVのない社会の実現に寄与します。

●目標:あらゆる性差別、暴力、DVのない社会の構築

●理念:DVは「ジェンダー(性別役割)に基づく暴力」(ジェンダー・ベースド・バイオレンス-(GBV)であり、性差別の一形態であるとの認識を共有し、DV防止対策とともに、制度、文化、意識などあらゆる領域において実質的な「性の平等」社会を創ることをめざします。
1)DV加害者更生教育は被害者支援の一環であり、被害者の安全確保と人権回復を目的とすること
2)DVは病気ではなく自ら選択した行動であり、治療ではない更生教育が必要であること
3)被害者支援とDV加害者更生教育プログラムはDV対策の両輪であること
4)国際基準に則った処罰と一体化した法制度の下で実施されること

●活動:本会は理念に則り、次の各号に該当する活動を通じてDV加害者対策を推進する
1)活動に携わる人々の相互ネットワークを強化し、情報交換と学びの場を設ける
2)更生教育の内容及び量的・質的適正化を研究する
3)一般に向けての情報提供により加害者更生教育への理解を広げる
4)加害者対策(処罰及び更生義務の法制度化)を国や地方自治体、市民に広く訴える
5)DVのない社会をめざす他団体(個人)との連携を推進する
6)その他本会の活動として必要な事項を行う

*発起呼びかけ人
三澤恵子(北海道) 佐々木一(北海道) 星野みどり(北海道) 志堅原郁子(北海度) 
長縄史子(北海道) 松山佳子(青森) 田仲昌子(宮城) 中条美智子(茨城) 
茂木直子(群馬) 植田佳子(東京) 田中剛太(東京) 高田直子(東京) 
辻雄作(東京) 橋本初江(東京) 山口のり子(東京) 吉祥眞佐緒(東京)
吉田由美(静岡) 廣瀬直美(岐阜) 神永れい子(愛知) 柳本祐加子(愛知)
風味良美(奈良) 松村徳子(奈良) 伊田広行(大阪) 久保洋子(大阪) 
高井由起子(大阪) 八村有希子(徳島) 黒瀬茂子(広島) 松田洋子(山口)

自分が中心で決定権は自分にあり、恰好をつけようとして苦しんでもいた:教材を使っての振り返り㉜

教材「率直な話し方」を使いました。
F:I(アイ)メッセージとは何か、長く通っている男性たちに説明してもらいました。
全てが自分に当てはまっている(Iメッセージができていない)という人が多かったので、ペアになって話し合い、あとで共有しました。
・自分の気持ちを言葉に出すのが不得意だった。
・人の話を聞いてなかった。
・口論するとき「だって…」といつも思ってしまった。
・結論を出さなきゃならなくなると爆発した。情報が足りないのに結論を出そうとしていたんだと今ならわかる。
・心の中を正直に言うのは難しい。
・なぜ、そんな自分だったんだろう?鎧を着ていた?自分が中心で決定権は自分にあり、恰好をつけようとして苦しんでもいた。そして、DVを選んだ。結論を出すのに、内容がわからなければ話し合えばいいんだ、情報が足りなければそう言って聞けばいいんだ。

葉物野菜を小さいボールで洗ったら文句言われてキレました:ある日の振り返り㉛

振り返り:葉物野菜を小さいボールで洗ったら、もっと大きいので洗ってと言われました。小さいのがなぜ悪い、最近の葉は泥なんかほとんどついていないはずだ、とつい怒りをあらわにして言ってしまいました。とにかくタイムアウトを取るタイミングが遅かったと思います。

この振り返りに対するグループの男性たちのコメント
・知識で対抗するのは間違いです。
・泥はついています。
・大きいボールでと言われたら大きいボールを使えばいいんです。

普段は相手の話を聞かないのに、口論になったときはしっかり話を聞き、頭をフル回転させ て上げ足を取りました。:教材「口論するときの自分の手口」を使っての振り返り㉚

F:パートナーと口論になったときどんなことをしたか話してください。
・普段はあまり話を聞かないのに、口論になったときはしっかり話を聞き、頭をフル回転させ
て上げ足を取りました。
・負けそうになったら、身体的暴力をしました。
・相手を部屋から出て行かさないようリビングのドアを閉めて、戦場を作りました。たいてい身体的暴力を振るっていました。
・相手がまともなことを言うと感じたときは、話をあまり聞かないようにして、身体的暴力で締めくくっていました。

F:なぜそうした(する)んですか?
・相手にとにかく勝ちたかった
・負けたくなかった
・相手の意見ややり方を認めると、自分が上にいられなくなるからいやだ
・自分が正しいことを証明したい

F:では、口論になりそうなときDVを避けるためにできることはなんですか?
・勝とうとしても何もならないと自分に言い聞かせる
・自分の考えに固執しないこと
・責められていると思わない
・問題を広げない。今話し合っていることにフォーカスすること
・相手を攻撃しないこと。闘いではないと肝に命じること。
・問題解決のための話し合いなんだから、感情を持ち出さない
・相手やものごとを決めつけない
・客観的な眼を持つ
・歩み寄る態度を取る  

F:頭ではわかるんですね。でも実行しないことには…。

だれに食わせてもらってんだ!面会交流でパパとママゴトしている5歳の女の子がパパに言いました

DV夫に子どもを会わせなければならなくて悩んでいる被害女性のために、面会交流支援をする団体の人からこんなことを聞きました。その団体が用意した場所で、監視付き面会交流中、男性が5歳の娘に、食卓でご飯を食べるママゴトをいっしょにするようねだられました。しばらくふたりで食べるふりしてなにかやりとりしているうちに、娘が突然「だれに食わせてもらってると思ってんだ!」と言ったのです。5歳の女の子はその意味はわからないけれど、何度も聞いたセリフで、頭の中にしっかり入っていたのでしょう。男性はびっくりして、チラっと監視している人を見たそうです。それで何か気づいてアウェアのDV加害者プログラムに来たら歓迎したいけど、来ませんでした。

皆のまえで、僕の話長い?怒ってる?と聞きました:ある日の振り返り㉘

振り返りをした男性:親が集まる会にパートナーと出かけました。コメントする番が回ってきたとき、私はつい長くしゃべってしまったので、途中で漫才のように〇〇さん(妻)に「話が長い?、怒ってる?」と振り、そのまま続けて話を終えました。数日後、〇〇さんに「人前であんなふうに聞くと、私がいつも怒っているかのように思われるでしょ」と言われました。何も考えずに言った言葉が、〇〇さんを傷つけていたことに気づきました。今後アウェアに通うのをどうするか思案中でしたが、今回の件があり、〇〇さんにまだ通わせてほしいと伝えました。今後は、月1回のペースで通い続けたいと思っています。

グループの仲間たちから:
・対等平等の関係であれば、特に気に留めなくてもいい事柄でも、DVをしてきた者にとっては、何を言うかはとても重要だと思う。
・意図的に言ったわけでなくても、相手に対しての考えが及ばないことはありがちで、そこからドツボにはまっていく。
・“傷つけないよう“にと言う気持ちから相手と接することを避けるようになりがちで、関係がますます遠くなってしまったと反省している。
・やることなすこと、裏目に出る。今後どうしていいかわからない。
・中途半端に終わらず、やり続けることが大切。よい言葉(けっして見下さず、褒めたり、認めたり、感謝したりする言葉)を使うことで怒る人はいないので、とにかくやってみたら。
・自分が自己中心的な視点から抜け出ていないことに気づいた。暴力をしたくないので、逃げている自分に気づいている。パートナーが傷ついていることを忘れがちになるので、パートナーの気持ちにフォーカスする訓練をしていきたい。
・パートナーの心の状態が見えないので、自分だけが努力しているように感じてしまうことがある。パートナーが傷ついていることを意識すること、自分が傷つけてしまったことを忘れないようにしないといけない。
・どうしていいかわからないときは、初心に戻ってアウェアに来る目的は何なのかを明確にするとモチベーションも出てくる。

Fから
・第三者がいる席で、場を盛り上げようと“身近な人を下にして笑いを取る“ということをやったことがある人がどのくらいいるか聞いたら全員でした。そこから得られるものは何なのか?どうしてそうしてもいいと思ったのかを考えてもらいました。そうしたら自分をよく見せようと思ってやったが、結果的には逆効果になっていることに皆が気づきました。“ボケと突っ込み“などの文化があるという意見もありましたが、それは信頼というベースと、笑いを取ると言う目的があり、打ち合わせがあってのこと。それは親密な関係で特に必要ではないという意見も出ました。
      

自分の非を認めないし、見下しの見方が変わっていません:ある日の振り返り㉗

振り返りをした男性:
姉の家族と食事をする機会があったとき、姉の夫が単身赴任をしていることを自分が家族に伝えていなかったことが発覚してしまいました。そのときに素直に非を認められず「そんなの興味ないよね?」と言ってしまいました。また、姉が私の仕事について聞いてきたとき、そんなことも知らないの?というような言い方で姉を小バカにしてしまいました。言ってから「しまった!」と思ったけど黙っていました。

1週間後にパートナーにそのことを指摘されました。姉には謝罪のメールを送りましたが、パートナーに言われないとそういう行動がとれない自分を情けなく思いました。自分の非を認めないし、見下しの見方が変わっていないんだと思います。

F:この振り返りに対してグループから次のような投げかけがありました。
・親しい人に自分が物知りでえらいというふうに見せたい気持ちがあるのでは?
・なんで見下したのかを掘り下げる必要があるのでは?
・ベテラン(長く通っている)というだけで、めったに参加しないからダメなのでは?

F(ファシリテーター:プログラム実施者):1週間そのことを言わずにいたパートナーの気持ちを考えてもらいましたが、この男性は、同居でも家庭内別居状態で顔を合わせる機会がないのを理由にしたり、いくら考えても答えは相手に聞かないとわからないと言って逃げたりして、自分勝手に納得してしまう傾向があるように思いました。この男性は、以前にも似たような形でパートナーから指摘を受ける事件がありましたが、そのときに、また同じような場面があったらどうするか、よく考えて取り組んでいませんでした。それで、このような自分自身の問題にどのように向き合い、どうするかよく考えて来て、次回みんなに報告することを宿題にしました。