2005年10月8〜10日 第2回DV加害者プログラム研修会が行われました

この研修会は、30年の経験を持つアメリカのDV被害者・加害者対策専門家二人を招き、その進んだ取り組みについて直接学べた研修会でした。加害者処罰の立法は可能か? 加害者プログラムは教育か治療か? プログラムはグループでやるべきか個人でやるべきか? 加害者にタイプはあるのか? いったい効果はあるのか?加害者はどう変われるのか? など次々と参加者の皆さんから質問の手が挙がりました。
 
▼参加者の方の感想より:
・長時間でしたが、大変楽しく有意義でした。色々な疑問にも答えていただき、また他の方の意見も聞けて貴重な3日間でした。皆さんに心から感謝します。
・近未来の日本におけるDV対応の方向性が示されたように思う。実践家の話は本当に参考になります。
・まだまだ教わりたいことが出てきて3日間では足らない感じです。

【詳細】 ※内容は参加者募集時
2005年10月8〜10日 第2回アウェアDV加害者プログラム研修会

研修の内容:
カリフォルニア州では、DV加害者プログラムのファシリテーターになるためには、トレーニング(40時間)と実習が必要です。この研修会はその40時間の内容に基づいて20時間分を3日間にわたり通訳(逐次)付きで実施します。研修内容としては、DVの基礎的理解をはじめ、被害者支援について、加害者やDV 行動について、さらに加害者プログラム・ファシリテーターとしてプログラムを実施するにあたり、必要で基本的な知識や技術を学ぶ内容です。

■3日間のテーマ(予定):
○第1回目(2003年の10月実施)リビュー
○ケース・カンファレンス 被害者・加害者・子ども、それぞれを主体として
○加害者処罰の立法に向けて 法的・理論的解釈
○日本で加害者処罰の立法は可能か?
○加害者プログラムの基本理念と内容
○加害者プログラムは教育か治療か?
○プログラムはカウンセリングや心理療法とどう違うか?
○DVは病理か?加害者は病気か?
○暴力を依存症の一種と見るのは正しいか?
○グループでやるべきか個人でやるべきか?
○グループ・ダイナミズム
○加害者にタイプはあるのか?
○なぜ暴力をふるうのか?
○加害者の行動分析
○自己正当化や責任転嫁や矮小化などをする理由 
○怒りの管理
○ジェンダー・バイアス
○ジェンダー・エキササイズ
○スーパーバイズ
○アルコールと暴力の問題
○ペアレンティグ
○家族・子ども・離婚
○同姓間のDV
○ネットワークとリソース
○プログラムに効果はあるのか?
○加害者はどう変われるのか?
○なぜ変われないのか?
○被害者にとってプログラムは何であるべきか?
○被害者支援となるにはどういうプログラムであるべきか?
○ファシリテーターは被害者に対して何をすべきか?
○プログラムを実際にどうやるのか?
○プログラムでファシリテーターはどう介入するのか?
○小グループでの討論やワークッショップ

そのほか、アウェアのプログラムで1年間学んだ男性から何をどのくらい変えられたのか、何を変えられないのかなど直接体験を話していただきます。サバイバーの体験も直接伺います。

【講師の紹介】
アリス・ラビオレットさん
カリフォルニア州認定のカウンセラー。「Alternative to Violence」を主宰。加害者プログラムを長年実施している。カリフォルニア州の加害者プログラムにおける草分け的な存在。1970年代からDV被害者支援に関わり、80年代からは加害者プログラム開発をロサンジェルス市の保護監察局といっしょに行なう。カリフォルニア州及び国内・国際的なファシリテーターたちの連絡協議会の会長。「It could happen to anybody」他著書多数。全米各地での講演をはじめテレビ・ラジオ出演多数。多くの関連機関、審議会メンバーも努め、「Rape Crisis Hotline Community Service Award」をはじめ多数の賞を受賞。

坂本安子さん
カリフォルニア州認定のカウンセラーでありソーシャルワーカー。ロサンジェルスのNPO「リトル東京サービス・センター」の福祉サービス部ディレクター。地域に住む主に日系人を対象にした社会福祉サービスをする。シェルターや自立支援のステップハウスの運営など、DV被害者支援の事業経験が豊富。日本語によるDV加害者プログラムも実施している。

*DV加害者プログラム参加についての詳細を知りたい方、その他のお問い合わせはアウェアまでメールください。

mail : info@aware.cn

*加害者プログラムの男性たちが話すことをたくさん紹介している本

愛を言い訳にする人たち