「DV加害者、放置したままでいいですか?」 ~更生教育プログラム実施者たちが全国ネットワークをつくりました~

DV加害者更生教育プログラム全国ネットワーク設立
キックオフ・カンファレンス開催

 ドメスティック・バイオレンスーDV(男女間、同性間、LGBTsなどあらゆる親密な関係
のなかで起きる暴力)の被害者に対しては、2001年にDV防止法が施行されてから
全国的な支援が始まりましたが、加害者の責任はほとんど問われず、放置されています。
そのため、多くの被害者は、関係を続けることで暴力に苦しみ、離れることで経済的あるいは
社会的損失に苦しみ、安心で安全な暮らしは得られない状況を余儀なくされています。

 先日千葉県野田市で起きた児童虐待死事件で、児童虐待の裏にはDVが起きて
いることが明らかになりました。このようなケースは高い確率で起きていると、加害者対策を
(加害者プログラム)を実施している関係者の間では考えられています。
しかし加害者対策の法律はなく、その必要性と理解が広まっていないため、このような
悲惨な事件がまた起きる可能性は充分あります。

 このような状況を打破するためには、加害者に処罰と更生を義務化するという、公的
介入の仕組みが必要です。その受け皿として加害者プログラムを全国に設ける必要があります。 
私たちは、被害者支援のために、そして社会からDVをなくすために、全国にDV加害者
更生教育プログラムをひろげて連携していきます。

「DV加害者、放置したままでいいですか?」
~更生教育プログラム実施者たちが全国ネットワークをつくりました~

2019年3月24日(日)13:15-16:30
日本教育会館  東京都千代田区一ツ橋2-6-2
   東京メトロ半蔵門線・都営新宿線・都営三田線/神保町駅 出口A1
参加費:1000円
定員:150名
   
●カンファレンス内容
*開会の辞 吉田由美(運営委員・実施者・東京/アウェア、サポートしずおか・凛)
*前男女共同参画担当兼女性活躍担当大臣 野田聖子様 ビデオ・メーッセージ
 他党議員からの賛同メッセージほか(予定)
*来賓祝辞 内閣府男女共同参画局暴力対策推進室長 杉田和暁 様
       NPO法人RRP研究会代表理事 信田さよ子 様
*設立報告 佐々木一 (副代表・実施者・北海道/のびぽこNo-vipoco)
*基調講演 山口のり子 (代表・東京/アウェア) 
  「被害者支援のために加害者プログラムを全国に」
*パネル・ディスカッション及びプログラムの紹介  
 コーディネーター:神永れい子(運営委員・愛知/i知 安心生活)
  パネリスト :三澤 恵子(運営委員・実施者・北海道/のびぽこNo-vipoco)
          伊田広行(実施者・大阪/非暴力ルーム・大阪NOVO)
        吉祥眞佐緒(事務局長・実施者・東京/アウェア、エープラス)
   ・被害者を逃がすだけではDVは解決しない
   ・加害者が変わらなければ被害者の安全・安心はない
   ・被害者支援の視点をもって加害者プログラムを実施する重要性
   ・加害者プログラムのガイドライン等の提案 
   ・実施する際の最低基準や禁止事項の提案  ほか
*リレー・トーク
 呼びかけ人、各地の実施者、被害者の支援者、サバイバー、更生中の男性などの皆さん  
*リレー・トーク・アンカー 松村徳子 (副代表・実施者・参画ネットなら)

●参加お申込み方法
下記事項を記載したメールをprep.co.jp@gmail.com宛にお送りください。
お名前・携帯番号・所属(個人情報は当件以外には使用致しません)
申し込み受付のメールを返信しますので、受信後2週間以内に下記に 
参加費 1000円をお振込みください。
(参加されない場合の返金はできないことをご了承ください。)

  ※ゆうちょ銀行からゆうちょ銀行へ
  ・口座名:DV加害者更生教育プログラム全国ネットワーク
  ・記号:10170
  ・口座番号:92338261
  ※ゆうちょ銀行以外からゆうちょ銀行へ
  ・口座名: DV加害者更生教育プログラム全国ネットワーク
・店名:〇一八  (ゼロイチハチ)
   ・店番:018  普通預金
    ・口座番号:9233826

主催:DV加害者更生教育プログラム全国ネットワーク
PREP-Japan: Coalition of IPV Perpetrator Re-Education Programs-Japan
メール: prep.co.jp@gmail.com
URL: http://prep2018.blog.fc2.com/
Facebook: https://www.facebook.com/PREP.Japan/?

後援:内閣府男女共同参画局
賛同団体:NPO法人RRP研究会、NPO法人あゆみだした女性と子どもの会
     PO法人デートDV防止全国ネットワーク、NPO法人レジリエンス ほか

●DV加害者更生教育プログラム全国ネットワーク
PREP-Japan: Coalition of IPV Perpetrator Re-Education Programs-Japan

ドメスティック・バイオレンス-DV(男女間、同性間、LGBTsなどあらゆる親密な関係のなかで起きる暴力)は】、世界的には20世紀の終わりから、日本では2001年に「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律(DV防止法)」が施行されてから全国的な被害者支援が始まり、重大な社会問題として認知されるようになりました。

 しかしながら、親密な関係の相手の人権を抑圧している加害者の責任はほとんど問われず、大半の加害者はそのまま放置されています。そのため、多くの被害者は、関係を続けることで暴力に苦しみ、離れることで経済的あるいは社会的損失に苦しみ、安心で安全な暮らしは得られない状況を余儀なくされています。

 このような理不尽な状況を打破するためには、DVは社会が生み出しているとの認識に立ち、加害者に処罰と更生を義務化するという、既に多くの国・地域で実施されている公的介入の仕組みが必要です。その加害者対策の核になるのが更生教育であり、受け皿としての加害者プログラムを全国に設ける必要があります。 

 私たちは被害者支援と加害者対策は社会からDVをなくすための「車の両輪」であると確信し、次のことを目標及び理念に掲げ、DV加害者更生教育プログラムを実施し、発展させ、DVのない社会の実現に寄与します。

●目標:あらゆる性差別、暴力、DVのない社会の構築

●理念:DVは「ジェンダー(性別役割)に基づく暴力」(ジェンダー・ベースド・バイオレンス-(GBV)であり、性差別の一形態であるとの認識を共有し、DV防止対策とともに、制度、文化、意識などあらゆる領域において実質的な「性の平等」社会を創ることをめざします。
1)DV加害者更生教育は被害者支援の一環であり、被害者の安全確保と人権回復を目的とすること
2)DVは病気ではなく自ら選択した行動であり、治療ではない更生教育が必要であること
3)被害者支援とDV加害者更生教育プログラムはDV対策の両輪であること
4)国際基準に則った処罰と一体化した法制度の下で実施されること

●活動:本会は理念に則り、次の各号に該当する活動を通じてDV加害者対策を推進する
1)活動に携わる人々の相互ネットワークを強化し、情報交換と学びの場を設ける
2)更生教育の内容及び量的・質的適正化を研究する
3)一般に向けての情報提供により加害者更生教育への理解を広げる
4)加害者対策(処罰及び更生義務の法制度化)を国や地方自治体、市民に広く訴える
5)DVのない社会をめざす他団体(個人)との連携を推進する
6)その他本会の活動として必要な事項を行う

*発起呼びかけ人
三澤恵子(北海道) 佐々木一(北海道) 星野みどり(北海道) 志堅原郁子(北海度) 
長縄史子(北海道) 松山佳子(青森) 田仲昌子(宮城) 中条美智子(茨城) 
茂木直子(群馬) 植田佳子(東京) 田中剛太(東京) 高田直子(東京) 
辻雄作(東京) 橋本初江(東京) 山口のり子(東京) 吉祥眞佐緒(東京)
吉田由美(静岡) 廣瀬直美(岐阜) 神永れい子(愛知) 柳本祐加子(愛知)
風味良美(奈良) 松村徳子(奈良) 伊田広行(大阪) 久保洋子(大阪) 
高井由起子(大阪) 八村有希子(徳島) 黒瀬茂子(広島) 松田洋子(山口)